ビジョンキャリブレーション時の注意事項
カメラの視野の広さについて
カメラの視野が広いと、mm/pixel (1 pixelあたりの長さ)の値が大きくなり、ワークの検出精度が悪くなります。
キャリブレーションリザルトの次の値が必要な精度を満たしていない場合は、
- XmmPerPixel (1ピクセルあたりのX mm)
- YmmPerPixel (1ピクセルあたりのY mm)
以下のような方法を検討してください。
- ワークディスタンス (レンズ端から被写体までの距離)が短くなるように、カメラとワークを再設置する
- 解像度の高いカメラに交換する
- 解像度の高いレンズ (弊社メガピクセルレンズなど)や、焦点距離の長いレンズに交換する
キーポイント
ビジョンキャリブレーションは、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guide 8.0 ソフトウェア編 - ビジョンキャリブレーション"
カメラ視野の偏差および傾きについて
ビジョンキャリブレーションのリザルトで示されるError (偏差)やTilt (傾き)の値が "1"以上の場合は、キャリブレーションが正常に行われていないことが考えられます。
詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guide ソフトウェア編 - [キャリブレーションの完了]ダイアログ"
キャリブレーションの結果を示すダイアログ
基準点の検出について
ビジョンキャリブレーションには、真円の基準点をBlobオブジェクトで検出するなど、正しい基準点とビジョンオブジェクトの組み合せを使用してください。また、ハンドリングするワークに対して "しぼり" や "ピント" を合わせた状態でキャリブレーションすることが必要です。
- カメラの"しぼり"は、ワークのエッジやマークを検出できるように、明るすぎないように、また、暗すぎないように調整してください。
- カメラの"ピント"は、ワークがシャープに見えるように調整してください。ぼやけていると検出率や検出精度に影響します。
キーポイント
ワークの背が高く、コンベヤーに合わせたピントがワーク上面に合わない場合は、ワーク上面にピントを再度合わせ、ワーク上面と同じ高さに基準点を置いてキャリブレーションを行ってください。
基準点の詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guide 8.0 ソフトウェア編 - 基準点とカメラポイント"
ビジョンオブジェクトの詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
"Vision Guide 8.0 ソフトウェア編 - ビジョンオブジェクト"